エチレンって空気より重いの?

 ツユアカネの追熟に使っているエチレンって何なの?と思う人がほとんどだと思うが、キウイフルーツをリンゴと一緒に袋に入れて冷蔵庫に保存して置いたらキウイが柔らかくなった、などの話は聞いていると思う。
 その正体はエチレンという物質だ。分子式はC₂H₄で、アルケンと呼ばれる炭化水素のなかでももっとも単純な物質だ。

 なんでこんなことを書くのかと言うと、ツユアカネの追熟に使う時に、エチレンを含んだ砂をどの位置に置くのが良いのかという自問自答のためだ。

 興味のない方は、もうベッドに向かってもらってよい。でも「科学ならまかせとけ」あるいは「眠るための薬」と思う方には、ちょこっとお付合い願いたい。

 気体を含めた物質の重さは分子量にgをつけたものと記憶していると思う。つまりはエチレンの分子式C₂H₄は分子量は28.05(炭素12*2+水素4)。これが1モルという単位で22.4リットルの重さだ。

 次に空気の重さだが、ご存知のように窒素が約8割、酸素が2割の気体で、分子量は28.966とあるので結論からいうと、空気とエチレンはほぼ同じ重さなので、段ボールの中に一緒に入れて置くだけで十分に追熟の効果があるということが分かった。

 では、お休み。




【結局、生産者のほぼ全量を我が家で追熟処理するはめになったが、貴重な経験値だ】