硫黄島の謎

 ネットで話題になっていた「硫黄島上陸」という本を、5日の日曜日の朝にAmazonに注文したら、なんとその日の夕方にポストに入った。

 

 それから一気に半分まで読んだ。帯には「日本兵1万人がいまだ行方不明の謎」と書かれている。

 

 太平洋戦争末期の昭和20年3月17日、午後5時50分、最高指揮官の栗林中将が最後の総攻撃を命令した。最終的には26日に栗林中将以下400名が敵陣に突撃して壊滅した。36日間の戦闘の末、守備隊2万3000人のうち2万2000人が戦死した。

 

 硫黄島は日本の最後の砦だった。一日でも早く硫黄島の飛行場を占領して日本本土爆撃を進めたい米軍と、1日でも長く飛行場を死守して本土進攻を阻止したい守備隊との激突であった。

 

 2006年に公開された「硫黄島からの手紙」は、渡辺謙主演、嵐の二宮和也が出演して話題を呼んだ。私たちも和歌山の映画館で見た。

 

 戦後、遺骨の収集に何度も赴いたが、いまだに1万人の遺骨の行方が分からないままらしい。また、頭部のない遺体が数千も見つかっている。この原因は文中で明らかになっている。ぜひ読んでもらいたい一冊だ。