人生について

 ちょっとみかん取りが飽きてきた。でも妻の里の姉婿が「会社は定年になったけど、百姓に定年はないわ、みかんの木がある限り仕方ないけどなあ」と朝にポツリと言った一言に返す言葉がなかった。「ごくろうさまです」では冷淡だし、「申し訳ないなあ」では同情に流されて無責任だし、まあ、できる限り淡々とお手伝いするしかないかな?。
 中央道のトンネル事故は想定外だ。この間、Kと行った信州旅行で、途中で高速を降りて富士に向かったが、そのまま大月周りのルートもあったのだ。9人の犠牲者にはご冥福をお祈りするしかない。
 人生、明日は分からない。朝起きて「今日も目覚めし我が命、ありがとうございます」とベッドで唱えて一日を始めているが、何が起きても不思議ではないのだ。「生かされている我が命」の今日をかけがえのない一日として精一杯勤め楽しむほかはないのだ。帰り、車の運転しながらふと思った感懐だ。