KYTについて

 日曜日だと言うのに仁義の山へ3日目のみかん取りに行った。9時前に着いて午後4時半に帰るが一日の経つのが早いなあ。途中母ちゃんの携帯へtoruから「みかん着いたよ」とかかってきた。
 かつて会社ではKYT活動と言うのがあった。危険余地訓練の略だが、危険が潜んでいるような作業中の絵を見せて「さて、この絵の中のどこに危険が潜んでいるでしょう」と進める。
 これを今日のみかん取りに当てはめると、まず高い木の上の枝に乗って取っている状態。これは枝が折れる、あるいはバランスを崩して転落する恐れがある。次に、アルミ製の脚立に乗って取る状態では、脚立のバランスが悪いので横倒しになって転落する。さらには、止まっているモノラックの上にあるみかんを、モノラックのレール、あるいは荷台、さらにエンジンの上に乗ってみかんを取るという状態。いずれもKYTではA級の危険状態だ。夕方には雨もこぼれてきてレールに乗っても滑る状態であった。こんな状態でも取らないといけないのだ。

 つまりは企業が進めるKYTはみかん取りにはまったく通用しないということだ。安全ベルトをしてみかん取りをしているおっさんなど見たこと無いのだ。結局はKYTなどは百姓にとってはおままごとのお遊び程度というほかはないのだ。
 夜に区会があって今帰ってきて風呂に入った。今日、みかんの木から落ちそうになってとっさに抱えた右脇の擦り傷にオロナインをつけて書いている。