のどかな野良の風景

 6月に入った。朝からお墓の榊を新しくした。水は4Lの焼酎空ペットを二つ持って途中の田んぼへの用水路で頂いた。早苗を植えたばかりの水田に通じる水量たっぷりの溝で、ペットボトルを水に沈めるとポコポコと水と入れ替わりの空気が出てくる。この時季ならではの一こまの風土記だ。4対の花立てにあふれるばかりの水を注いでまだ若い榊の小枝を4本ずつつっこんだ。
 
 その後は野菜畑で実が大きくなり始めたブルーベリーの木3本へカラスやイソヒヨドリ対策のネットをかけたり、実が付き始めたトマトに雨よけのビニールの傘を取り付けたりした。ついでに母ちゃんが捨てて盛り上げていた野菜屑が乾いてきたので火をつけて少しずつ焼いた。初夏の田舎の風景に野焼きの煙が西から東にたなびいていく。なんとものどかな風景だ。

 今、今朝方に妻の里でもらってきたいちごを食べながら書いている。もう二番、三番なりでこぶりだが味は良い。足元に座っているナナの口にも何回か運んだ。もうすぐ19時半から区長と次の行事の打ち合わせだ。