当たって砕けろ

 正直、昨夜は不安な夜を過ごした。

 昨日の山切りの後、苦しくなって家に戻って血圧を測ったら、何回もエラーが出て計測できない。壊れたのかなと、もう一台で計っても、やはりエラーがでたが、そのうち計測値が出始めたが、測るたびに数値がばらばらだった。

 

 今朝、意を決して「よし、今日は主治医のいる日だ。飛び込みで行こう」と、済生会病院に出向いた。

 

 主治医のI総長は「あれ、今日は予約日でもないのに診察券が入っている」と思ったのか、早々と診察室に入れてくれたので、状況を説明した。

 

 すると「血液検査」「心電図測定」「ホルター心電図」「頭部のMRI」の4項目の検査を看護婦に指示してくれて、次から次へと手際よく進めてくれた。

 

 ところが、心電図の結果を見たときに、少し無口になった。そして「循環器内科の先生にもみてもらいましょか」と言って、自ら足を運んで予約をとってきてくれた。

 

 長いなあ、今日の話。結論は心臓を動かす信号が悪さをすることがあるということだった。

 

 心電図は、定期的な波形ではなく、蜜になったり間延びしたりしていた。心臓が怠けているときがあるのだ。なるほど、これでは血圧計も困るわな、と思った。

 

 「治療法には三つあります」と、循環器のT医師は言った。根治するにはカテーテルで悪さをする信号を焼き切ること、二つ目は対症療法だが、その状態になった時に電気ショックをあたえること、三つめは、とりあえず薬のみで様子を見ることだった。

 

 9時過ぎに病院に入ったが、三つ目を選んだのはすでに午後2時を過ぎていた。