今日の散歩は湯浅のマツゲンに車を置いて、熊野古道の一部、方津戸峠(ほつと)峠を越えて吉川に至り、それから西に向かって栖原に行き、再び湯浅に戻るという道を歩いた。
マツゲン近くの山田川を渡る橋のたもとには「熊野古道」の標識があり、いにしえからの石の道標には「左くまの 右すはら」の文字が見えた。
ここから、北に向かって旧熊野街道を進むと、湯浅税務署と湯浅警察署がある。どちらも大変お世話になっているが、その前を通り過ぎて、道は上り坂になる。
誤解のないように言っておくが、運転免許証はゴールドで、確定申告に節税はあるが脱税はない。
胸突き八丁を登りきると方津戸峠だ。頂上で、かつての街道と自動車道が合流する。
【左前方にあるのが弘法井戸】
そこをさらに進むと弘法井戸がある。このスーパーマンはあちこちに井戸を掘っているがユンボは使っていない。
その下には熊野詣チャンピオン(33回か34回)の後白河法皇の腰掛岩跡があった。
峠を降りると「逆川(さかがわ)王子跡」にぶつかる。なぜこんな名前が付いたのかというと、紀伊半島の西側の川はすべて紀伊水道に注いでいるが、この川は地形の関係から西から東に流れている。結局は、この小川も南に下り、山田川に合流して紀伊水道に注いでいるのだが。
歴史のある逆川がある地名が、いつの時代からか吉川になっているが「逆川ちゅうのは縁起悪いさけ吉川にせんかえ」と、300年ほど前の区会で変えたのではないだろうか。知らんけど。
それから、川の上流を目指して西に向かった。あたりは温暖な丘陵地で柑橘類の畑だった。道は狭いが、静かで暮らしやすい土地だ。
やがて小さな峠を越えると海が見えてきた。栖原の土地だ。今日の歩数は8,000歩、約6キロのリトルジャーニーだった。