いきなり35キロは大丈夫?

 天気予報は曇りだったので、午後からスキー用のヘルメットをかぶってMB(マウンティン・バイク)で冒険した。県道を西に登って原谷に下りて熊野古道を散策しながら内原から御坊に入り道成寺の境内に上がった。平日にもかかわらず、しかも例にもれずヒマそうなおばんとおじんが20名ほどたむろしていた。
 この寺は熊野詣でに赴いたアホな修行僧安珍と熱すぎる田舎娘清姫との悲恋(そうかなあ)の物語で能や歌舞伎(娘道成寺)で有名になったが、当時のヒマな天皇たちの熊野詣でとはどうかかわってきたのか知りたかったがエアコンの効いた社務所に入ったらそこから先は入場料が要ったので涼んだだけで外に出た。帰って調べると創建701年だから熊野詣でのスタートより300年も古い。
 そこから気温30度の中、日高川を遡り、川辺から平川(ひゅうが)まで手離しジョギング風などで駆け抜けたりした。そして最後の難関室河(むろご)峠にさしかかり「今から室河峠を駆け上る」と妻にメールした後チャリを押して歩きで上った。平均斜度15度の3キロはさすがに「モウムリ」状態だった。やっとたどり着いた峠のトンネルを抜けたら下り坂で、その勢いでほたるの湯まで行った。
 パンツもシャツも汗まみれだったが、ゆっくりと露天風呂などに入って疲れを癒した。さあ風呂上りのビールだ、と思ったらレストランの開店が17時で、20分ほどあったので帰ることにした。湿った衣服を再び身に着けて家に向かった。帰ったら妻とナナは畑に出ていて、私は畑まで追っかけてナナを連れて散歩に出た。おいしいビールにありつけたのはその後だった。グーグルで調べた今日の走行距離は35kmだった。若干ケツが痛いぞ。