お友達が来訪

 午後二時に電話があった。西博義さんからだった。中学校の2年先輩で、かつて私が師と仰いだ、と書いた。

 何のことかと問えば「聞くところによれば、君は熊野古道に詳しいというではないか、ぜひ、所蔵の文献を見せてもらいたい」と、いうことだった。

 おいこら、どこで聞いたか知らないが「文献」などというものは一切ない。とりあえず、書架にある「熊野古道」関連を取り出して、いちいち説明して、5冊を持ち帰ってもらった。

 帰りに彼から「今後ともよろしく」と、言い残してくれたのは嬉しかった。かつて、厚生労働副大臣を歴任されたことは書いたが、あの頃の笑顔のままで、私のパソ部屋で二人語った一時だった。