何か知らんけど

 いつもの散歩の途中で、西博義先輩に出会った。共通の議題の「古代の熊野古道ルート」について、しばし持論を披瀝した。

 結局は、およそ千年の歴史の中で熊野古道は、さまざまにルートを変え、津木の里にも足跡を残していることで一致した。

 発端になったのは、地元の名士である中谷正男氏が著した「津木の歴史吾がふる里」という小冊子による。

 いやいや、今日読んでみると、彼の探求心は恐れ多い。参考文献の豊富さにひれ伏した。今夜は、焼酎が少し過ぎているので、このまま寝るとしよう。

 認知症の母が、ここ数日「架空の被害妄想」で、本来は穏やかである3人の家庭を掻きまわしている。当然、私と妻の大声が近隣に響き渡っていることだろう。これが現実なのだ。