井関の古道

 熊野古道の一部、井関地区の記録画が架け替えられた。かつては旅籠を営む竹屋や藤屋などの屋号が連なって当時の盛況を伝えている。今もこの地に子孫が残る梶原家の先祖の梶原薫氏が大正4年に記憶を頼りに描き起こしたもので、原画は広川町役場に残っているということだ。
 かつて湯浅千軒、広千軒と言われて隆盛を極めた町だが、時は移ろい今や近いうちに消滅するであろう集落に名を連ねている。