至福の時

 今日は雨も上がったのでみんなとは別れてNと二人で行動した。そこらじゅうに霧が立ち込めて視界が悪かったが、奥へ奥へとリフトに乗っては滑走してを繰り返し午前中に奥志賀までたどり着いた。雪質のいい奥志賀の2キロ近いゲレンデをノンストップで滑り降りた。1月のときは少しすべるとひざが突っ張ってへとへとになったが、最近ほとんど毎日のように散歩している効果か、うれしいことだ。
 奥志賀には皇室の方たちが利用するホテルグランドフェニックスがある。お昼はそこでと思ってレストランに入ったら1時間待ちだった。さすがに人気が高い。仕方なくすぐ近くの奥志賀高原ホテルに入ったら、ここも「今満席になりましたので少しお待ち願います」と言われベンチで20分ほど待った。
 さて、メニューを見たら一番上に「フォアグラ丼1,800円(20食限定)」があって「フォアグラなんて食べたこと無いなあ」と意見が一致して「それと生中」とオーダーした。
 やがて運ばれてきた丼には4センチ角厚さ8ミリの表面を焼いたフォアグラが中央に鎮座ましている。少しはしっこをつまんで食べてみたら「フォアグラって肝や」と分かった。肝はあまり好きではないし中がなにやら生々しい。「これは思いっきり外した」と思った。それやったらもう少し下の「ソースカツどん」のほうが良かったなあと悔やんでもしかたなく、2杯の生中で流し込んだが気持ちが悪かった。
 それにつけても60歳を越してからのスキーはこんなにゆったりと時間をすごすことが当たり前だよなあ。いつまで「体育会系合宿スタイル」に付き合うのかなあ。

【さあ出発だ】

【フォアグラ丼】