みかんのおしまい

 去年から正月にかけて収穫したみかんも終りを迎えた。子供達や親戚に送ったり、家の前の100円ショップに出したりしたが、店には出せないジュースあるいはワイン用の在庫も腐り始めたので今日コンテナ10杯を捨ててきた。でも、今年も十分喜んでもらえたし、ショップの売上で消毒の薬代や肥料代も出た。
 その後、ついでに剪定していた太い枝や小枝を、母ちゃんに畑から下の道に着けた軽トラに投げてもらって石窯のある「プライベートリバー津木」に2回運んだ。みかんの枯枝は燃やすと火力が強く芳香を放つのでピザの火力には最適だとのことだ。
 助手席を占領しているナナの張り切りようは異常で、荷台に積んだ不揃いな枯枝をロープで押さえ整えて車内に入ろうとすると、私の手首を痛いくらい咥えて運転席に招き入れてくれた。
 夕方の散歩でみかんを咥えたカラスが飛んできて目の前の電柱に止まった。どうやら我が家のみかんのようだ。今夜は鹿君達の喜びの宴も予想される。