最近、テレビやラジオで和歌山がモテモテだ。今日は、若一さんが丹生津姫神社から高野山を紹介していたし、有田みかんがおいしいという話題がラジオで流れていた。
熊野古道のニュースも多い。日本のルーツに住んでいるという気がして、何か偉くなった気分だ。
そんな家だが、昨日7時過ぎに、いつものように母ちゃんがみかん取りに出かけた後で、朝食を取ろうと自販機にコーヒーを買いに出たら、サロンの椅子に若者が一人いて近寄ってきた。
「あのー、何か食べるものはありますか?」という。何でも、今朝早く泉佐野から歩いてきたという。
「そこにカップラーメンがあるから、好きなのを選んどけ」と言って、ティファールで湯を沸かし始めた。
「学生さんかい?」と聞くと「はい、そうですけど、学校はコロナで行けてません」という。「で、どこまでいくんだい?」と聞くと「印南のカエル橋がゴールです」と言った。
「就職先も決まっているので来年は社会人です」と言った。130円のカップラーメンに恩義を感じたのか、黙って私の手に100円玉を5枚落としたが、そのうち3枚を返して、みかんを5個袋に入れて送り出した。