なれずし考

 「なれずし」は紀伊半島に伝わる発酵性の保存食だ。サバの身を、練ったご飯にのせて葉ランやあせなどの植物の葉に巻いて、おけに漬けて一週間ほどで食べられる。かつての紀州水軍の携帯食であったとの説もあるが詳細は分かっていない。その「なれずし」を今日、ばあちゃんとかあちゃんで作った。
 個人的には毎日同じものを食べなければいけない状態になるのでノーサンキューだ。でも、ばあちゃんにとっては使命感のようなものが働くのだろうなあ。しかも数十年前の大家族がいた記憶で大量のサバの注文をしたりするので、かあちゃんが調整役をこなしている。注文の一部は母ちゃんの里で作るような「はやなれ」にするようだ。こちらは酢がはいったご飯んで作るすしなので食べやすい。
 今日から祭りの練習が始まった。私の担当は横笛で、中学生と小学生の男の子5人が来たので少しだけ教えてあげた。本人の笛はだんだん鳴らなくなっているが彼らには「きれいな音を出してくれ」と注文した。小学校の体育館で練習している獅子舞たちはメンバーがそろったのだろうか?