100歳過ぎていよいよ盛ん

 とても寒い一日だった。寒風が吹きすさび、前のサロンのプラスチック椅子が飛びまくった。ナナも外に出たがるのだが、出て行くとあまりの寒さにこっちがいたたまれず「ナナ、もうお家に帰ろうよ」と何回言ったことか。
 今どきパソコンでラジオが聞けるのでABCラジオのHPから「おはようパーソナリティ道上洋三」の番組で収録された聖路加国際病院理事長の日野原重明氏との対談を聞いた。日野原氏は昨年10月4日に100歳を迎えた現役のお医者さんだ。「生き方上手」などの本を著したり「葉っぱのフレディ」という自作の絵本は今はミュージカルになっている。

 赤軍にハイジャックされた時に乗っていたよど号という飛行機内でのエピソードも有名だ。(実はこの番組で初めて知ったのだが)さらに、昨年、2011年から2020年まで使える10年日記を買って、すでに数年後にある学会の予定なども書き入れているという。この「よど号事件」のとき、犯人らは腹に爆弾を抱えていて要求が通らなかったら自爆すると言ったらしいが、彼が機転をきかせて自爆は免れた。「あの時までは自分の人生だったが、あれ以降は人のために働こうと思った」という。60歳代などは人生のヒヨッコの入口だとおっしゃる。
 人生の楽園を決め込んでいる61歳にはきつい一発だが、反対に際限のない勇気を与えてくれる一言でもある。
日野原重明の100歳からの人生】http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=32490