二日がかりのうなぎにありつく

 雨だったので昼前に母ちゃんと出かけて、御坊のジストシネマでジブリの「コクリコ坂」を見た。なかなか良い作品だったが、昭和30年代の田舎には学生闘争もなかったし宮崎駿の青春時代とはかなり環境の違いを思った。でも、当時の曲「上を向いて歩こう」や長嶋茂雄が活躍するテレビの実況などが出てきて、とても懐かしい気持ちにさせてくれた。
 さて、うなぎである。映画が終わって「うなぎの川常」に行くと午後1時半、空きの少ない駐車場に車を入れて店に入ると客が立ったまま並んでいた。店員に携帯の番号を言って空いたら電話をくれるようにしておいて近くの釣り道具屋に行った。うなぎ釣り用の針とナイロン糸を買って(前の川でうなぎ捕るつもり?)再び駐車場に入って待っていると携帯が鳴った。「空きましたのでお二階にどうぞ」ということだった。やっと席について「特重(きも吸い付き)」2,300円を二つ注文して待つこと30分、ようやく二日がかりのうなぎにありついた。薄めのご飯の上に重箱の端までご飯が見えないほど被さった丸ごと一匹分のうなぎ、適度にかかったたれが何とも言えず、二人とも無言でほおばった。しかし、今日も昼食は午後二時半だった。帰って夕食が食べられなかった。