あれ以外は快適なバンガロー

 鳴滝キャンプ場のバンガローは快適だった。エアコン、冷蔵庫、電子レンジに二段ベッドが2セットあり、床にも寝られた。テラスにはテーブルと丸太椅子があって、100Vの電源もあった。一応炭用のバーベキューコンロも用意したが、電気コンロで間に合った。マゴッチらも機嫌よく肉を頬張った。ビールが進み、焼酎が進み、ワインが進んだ。
 白河夜船の夜半2時半に目が覚めると妻が笑顔でこっち向いていた。ギョッとしたが、どうやらおしっこに行きたいのだが一人では怖いので待っていたようだ。北海道の五鹿公園を思い出したが、ここは和歌山でロッジも全戸満杯で外灯も明々と点いているではないかと思ったが、一緒にトイレ棟まで往復した。
 再び夢の中、右足がモゾモゾする。少しずつ覚めていったがこの感触は以前に覚えがある。うっすらと目を開けたら、あまり嬉しくないが大正解。体長15センチくらいのムカデが太ももから足先の方へ移動していた。窓際に寝ていたので寝たままガラス戸を空けカーテンも引いて右足を伸ばしてテラスの床にトンと置いた。ムカデは足先から足裏に回っていたところだったので、ポトンと落ちてくれた。すぐに戸を閉めて再び寝たが、他の人だったら「午前4時の大パニック」になっているところだった。