あれから78年

 世界で初めて原爆の人体実験が行われた日本のヒロシマナガサキ。今日は、広島で記念式典が行われた。首相も知事もあいさつで強く核廃絶を読み上げたが、何となく空しく感じた。

 

 毎年同じ事が繰り返されているが、進展した試しがない。どころか、かの国のリーダーたちは我欲ばかりにうつつを抜かし、地球の平穏など考えたこともない。

 

 国内においても丸木夫妻の「原爆図」を非難したり「はだしのゲン」を教材から外したりと、戦争を知らない年齢層が、過去のものにしようとしている。

 

 1947年に創設された、午前0時に世界が終わるという「世界終末時計」は、当初7分前だったが、2023年は90秒前になっている。どこかの間抜けなリーダーが、ボタンに手をかけたら、たちまち生気のない星になってしまう。

 

 35歳の広島時代に描いた絵がある。被爆前は「広島県産業奨励館」と呼ばれていた原爆ドームと、エノラ・ゲイ号が投下目標にした「相生橋」だ。当時の広島も暑かったなあ。