ナナが逝った

 12年半の思い出を残して最愛のナナが旅立った。午前10時25分ごろだった。それと言うのも、10分おきに隣の通路に置いているベッドにいるナナを見て、その都度「ふがー、ふがー」の定期的な吐息を信用していたら、その隙間に長い舌を垂らして息絶えていた。

 思えば平成16年、転勤族の末に落ち着いた下津に一人で戻ってきた。その夏に、かつて下津町にあった丸善石油下津製油所のBK装置に在籍した人たちによる「BK会」が開催され、その席で20年以上もご無沙汰していた竹本氏の前に座ったのが始まりだった。

 「まがちゃん、犬いらんか?」の問いに「えっ?、欲しよ!」で始まり、生後3か月のナナとの暮らしが始まった。



 今日は追悼の日なのでこれ以上書けない。でも、お世話になったちかわ動物病院と竹本氏にはお礼の電話をしておいた。「12年半、お世話になりました。そして、人と犬との素晴らしい時間を共有できました」と。


【まだ暖かい体温が残っています】

【思い出は写真だけにしたいのでベッドも焼きました】