先輩が逝った

 今年も宛名が手書きの年賀状が届いて元気でいるのだなあと思っていた先輩のM氏が3日に亡くなっていた。享年74歳、今日11時からの千田での告別式に参列した。
 M氏は新宮出身でサッカー選手だった。私より9歳年上で丸善石油下津製油所に入社している。昭和44年に私が配属されたBKという装置に彼はいた。一見こわもての風貌だが実に優しい男前だった。
 遺影は私が知っている穏やかな笑顔を浮かべ、定年後は地元のボランティアにも積極的に取り組んでいたという姿を彷彿とさせた。和歌山弁とは明らかにイントネーションの異なる新宮弁で穏やかに話された数々のことを思い出す。駐車場には、野辺の送りに使う白い外車のリムジンが横付けされていた。ご冥福を祈ります。

【今日の言葉】
人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事をもなすにはあまりに短い。(中島敦:作家)