四度目の正直

 今朝新聞を読んでいて日付を見た。”はちにっぱ”、何かの日だな、そうだ長女の誕生日だと気が付いた。

 あの日、箕島の安諦橋北詰にあった産院で、彼女は生まれた。当日、私はゴルフの予定があって、生まれた後に「もう生まれたからええなあ、行くで」と、そそくさとゴルフに出かけたのだった。

 あれから早くも34年の歳月が流れ、彼女は3人の子を持つ親となり、先日帰省してくれたばかりだ。

 さて、今日は日曜日。一度行きたいと思っていた小辺路の果無(はてなし)集落に向かった。小辺路(こへち)は、世界遺産に登録された熊野参詣道のうち、高野山からのルートだ。家を7時40分に出て、熊野本宮大社の前を通り過ぎ、峠への入り口には9時30分に着いた。それから細いくねくね道を注意しながら登っていくと、よくテレビで見慣れた果無の景色に会えた。

 こんな山の上なのに水が豊富でコメを作っている。池の鯉もまるまると太っていた。おばあちゃんと少し話すと「えらいとこやけど、住んでみれば都やよ」とおっしゃった。達観の域に達しているなあと思った。






 その後、十津川道を五条に向かって北上し、途中”谷瀬のつり橋”で止まり、過去3回挑戦したが、途中で足がすくんで渡れなかった日本一のつり橋に挑んで、向こうまで完渡し、引き返した。えらいぞ俺!




 
 帰りは野迫川村から高野山に上がり、有田の奥の花園を通って、川口では有田巨峰村の森園に行き、旧交を温めてきた。280キロを走って、3時前に帰宅した。