明日は七草粥

 去年買った「しきたり十二か月」では、七草粥は春の気を身体に取り入れる「人日(じんじつ)の節供」、気になる人に会う。とある。
 このあたり母ちゃんは各節季にはいつも取り入れてくれている。夕方に「明日は七草粥だけど、材料探してくるよ」と言って田んぼに出て、セリとナズナを採ってきた。でも、どうせならフルメンバーを集めようとネットで調べてみた。「セリ、ナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスズシロこれど七草」と昔の人が残している。
 知らないのは「ゴギョウ」と「ホトケノザ」だ。調べてみたら何のことはない「ゴギョウ」は黄色い花を付けて葉に白い産毛があるハハコグサだった。ホトケノザは仏さまが座るザブトンのように茎の周りに葉が丸く着いてエンドウ系の紫の花を付ける草だった。そして二人で探したら、家から半径200メートル以内ですべて調達できた。ちなみに「スズナ」はカブ、「スズシロ」が大根ということはご周知のとおりだ。

【左から、バナナ、みかん、セリ、ナズナ……、明日粥になる】

【今日の言葉】
人生は心ひとつの置きどころ。晴れてよし、曇りてもよし富士の山 もとの姿は変わりざりけり。(山岡鉄舟:明治の政治家)