鹿は立つのだ

 「美しき日本の自然100選」全10巻、38,000円で買ったユーキャンの第1巻「北海道」を見た。人気度は1位摩周湖、2位利尻・礼文、3位釧路湿原と続き10位の知床流水まで3年間暮らして見てきた北海道の自然を1時間の映像でたっぷり見せてくれた。
 空撮あり、水中撮影あり、その他にも特殊な撮影技術を駆使して「え、どんな撮り方したの?」という映像もあった。特に、北の大地に生息する生き物のカットは素晴らしい。知床のヒグマの鮭狩り、アイヌが踊りを披露してくれた鶴居村のタンチョウの舞、羽を広げたら180センチにもなる天然記念物のシマフクロウ車中泊した知床5湖の駐車場で、外に出していた野菜の箱を引きずって持って行ったキタキツネ、子供達と遊びに行った森でよく見たコミカルなエゾリス、そして道路を横断するエゾシカの群れ。
 このエゾシカが、木の葉を食べる映像があった。なんと2本の後ろ足だけで立っているではないか。そうか、鹿は立つのか。それで、うちのみかんの枝をあんな高い位置で引き折っているのか。やっと分かった。それまでは、一頭の背中に前脚をかけたもう一頭が食べている絵を想像していたが全く違ったのだ。でも分かったからといって何ら対策はありませーん。