ロストワールドの舞台

 ユーキャンの「世界の謎と驚異」第3巻「失われた世界 ギアナ高地・アマゾン」を見た。南米大陸北部のギアナ高地には2億年前の地殻変動で隆起した標高2800メートルほどのテーブル台地が100以上もある。そのひとつロライマ山頂上の洞窟には元は平地の湖であったことを物語る波の痕跡化石がある。ここではいきなり2800メートルも上昇した異界で独自の進化を遂げた生物が多くアーサー・コナン・ドイルのSF「ロストワールド」の舞台となった。また、ここから北西200キロにある最大のテーブルマウンテン「アウヤンテプイ」には世界最大の落差978メートルを誇るエンジェルフォールがある。大量の水も1キロ近くも落ちると霧状になってしまい滝つぼが存在しない。
 地球最大の熱帯雨林帯アマゾンでは地球上の酸素の3分の1を供給しており、気象さえコントロールしていると言う。月に二回、アマゾン川をさかのぼる大波ポロロッカの映像も迫力満点だ。これで第一集は第4巻「密林の帝国 ペルー・メキシコ」を残すだけとなった。「早く見てしまって千葉へ送って」という声が聞こえてくるようだ。