朝霧高原で目覚め

 昨日は富士山西麓の標高1000メートル近い「朝霧高原道の駅」で目覚めた。アテンザでは初めての車内泊であったが、後部座席をフラットにして、持ってきたマット敷き、窓をブラインドで塞げば充分な空間が確保された。前のボンゴフレンディに比べれば高さが足りない。少し、首を折りながらここの売店で買った富士山の伏流水で作ったという日本酒をチビチビとやったが、夕飯を食った後で、つまみがジャガリコではすぐに飽きて、寝るには早いが横になった。
 ナナは前の助手席で丸まって寝ていたが、朝方になって二人の足元に強引に割り込んできた。少し冷えてきたのでちょうどいいコタツ代わりになってくれた。
 外が白み始めた頃、窓からくっきりと富士山のシルエットが浮かび上がったので「富士山命」のかあちゃんに知らすと、喜んで飛び起きた。そのまま、カメラを引っさげて展望台に行くと、前方の草むらに人影があった。5時半だというのに6人ほどのカメラマンが三脚を構えて「朝焼けの富士山」を狙っていたのだ。我々も負けずに三脚こそなかったが、脇を閉めてブレを防いで刻一刻と変化する富士を50枚程撮った。

【朝焼けの冨士:撮影みどりさん HS10】
 夕べ買っていたパンで朝食を済ませて、富士花鳥園の開園までに精進湖方面へ紅葉を撮りに行った。精進湖の湖面に写る富士山であったが、雲が邪魔をしてもう一ついい絵が撮れなかった。ここにもカメラマンが来ていて「10回来て1回くらいのカメラチャンスに出会えたら良しだよ」と言っていたのでまあ良しか。
 9時の開園きっちりに花鳥園に入った。入り口にはいきなり小さく仕切られた部屋があって、たくさんのふくろうとみみずくが飼育されていた。その全てをカメラに収めて花園に入ると、いきなりベゴニアの大群であった。温室だったのでカメラのレンズが曇ってしまった。ふくろうのショーを見て、ここを出た。東名に入る前に「白糸の滝2km」の看板が出たので立ち寄った。それから今夜の宿の豊能町の谷家を目指した。