おだいっさん

 昨夜は食後にブログなどを書いていてつい忘れてしまっていたが区の役員会があった。開始時刻を過ぎて携帯電話に知らせが届いてすぐに公民館に飛んでいった。議題は来月17日に行われる伝統の行事「おだいっさん」の件であった。お大師さん、かの弘法大師空海の例祭である。
 北海道を除く全国に5,000件以上も残る空海伝説。生誕地四国はメッカであるが高野山の開祖となった弘法大師紀伊半島をくまなく巡ったことが各地に残る弘法井戸や龍神温泉の発見者としての伝説などで窺い知ることができる。こんな片田舎のお寺の境内に小さいが大師堂が建設され、毎年盛大なお餅まきが催される。また少し川下の大きな曲がり角を皆が「弘法のまがりと」と呼んでいたことを幼い頃から知っている。おそらくスーパーマン弘法大師は1200年前に、この地を通り、村人たちとの何らかの接点があったのだろう。
 毎年9斗(18L缶9杯)のもち米が用意され、盛大に撒かれる。今年は裏方になって、寄付集めや前日のもちつきなど、準備がけっこうたいへんだということが分かった。