もはや異常気象ではない

 ここ数日、東北地方に線状降水帯が現れて、河川の氾濫が続いている。松尾芭蕉の名句「五月雨を集めて早し最上川」は、1689年(元禄2年)に奥の細道の旅に出たときに読まれた。

 

 その最上川が333年後に氾濫して、住宅も水田も川に沈んだ。ここに限らず他の地方の被災者の声も、ことごとく「何十年も住んでるがこんなことは初めてだ」と言う。

 

 ところが、日本の平均気温は確実に上昇し続けていて、100年で1.26度も上がっているのだ。地球の歴史上でも、100年で1度の上昇はとんでもないことなのだ。

 日本の平均気温の変化

 気象庁は、連発する線状降水帯の出現は、海水温の上昇にあると言っている。太平洋の海水がどんどん蒸発して天に上り、冷却されて雨になって落ちてくる。

 

 このパターンは、もはや、地球の常態なのだ。「昨日までなかったことが起こる」ことを自覚して、各々、自らの命を守ってもらいたい。

 

 えらそうなことを書いたが「あんた何者?」。