この地区の寺杣と滝原間に隧道ができたのは昭和3年だった。それまでは、峠道を越えて滝原に至り、さらには岩淵という一番奥の在所まで、すべて徒歩だった。
この苦難を解消しようとトンネルを計画したが、資金不足で困窮を極めていたところに、滝原地区出身の谷口又吉という慈善家が、当時の3千円を寄付して完成し、以降、住民の往来は随分と楽になった。
今日は、この偉業を明らかに示す手作りの旧道の地図が朽ちかけていることに危惧を抱いた二人が「とりあえず、歩いてみよう」と、ホタルの湯で落ち合って、地図とコンパスとスマホのマップを頼りに、旧道を歩いた。
詳しくは明日以降に譲るが、楽しいトレッキングではあった。
道しるべを発見