お餅つき

 明日、家の前にある荒神山にある荒神様のお祭りだ。この山の界隈で農業を営んでいる8軒が、その昔から五穀豊穣を祈って祭ってきたようだ。今年は我が家が主催にあたっており、夕方5時から餅つきの準備を始め、2斗余りの餅をついて、お鏡や小餅に仕上げた。
 
 この村にはやたらと餅まきが多いということは何度か書いてきた。今夜も、作業を終えてぜんざいを頂きつつ、6人の女性たちの話に耳を傾けて、この先を考えた。6人のうち、母ちゃんを含めて4人が他の土地から嫁いだ人たちだ。

 それぞれ家庭の事情をかかえながら、自分を含めた、その家の行く末を考えていることは当然の成り行きだろう。年老いた義父や義母の介護のことを始め、「こんな行事がいつまで続くの?」との意見も出た。

 秋祭りを含めて、継続が難しくなっていることは皆が認識していることだ。私は「ケ・セラセラでなるようになるんじゃないの、そのうち、その時が訪れるよ」と言って、一足先に帰ってきた。