71回目の終戦記念日

 1週間前に供えたお墓の榊が、水に蒸発して少し枯れていた。今日はお参りがあるだろうから、朝から水を注ぎ、枯れた榊を入れ替えた。結局、参ったのは弟と妹夫婦だけだった。「お盆のお墓参り」の意味が薄らいで、年中行事から消え去るのも遠い未来のことではなさそうだ。

 正午に町放送の合図で一分間の黙とうをした。南方で亡くなった叔父の無念を思いながら。人はなぜ争いを繰り返すのだろうか。そもそも人間とは何なのか。生態系の頂点に君臨する崇高な生き物ではなかったのか。

 現在の世界情勢を鑑みると、ホモサピエンスは未来永劫に反映するとは思えない。おそらく1,000年も経たないうちに核あるいはコンピュータやロボットによって滅びてしまうのではないかと思うのだが。