今時の高校野球

 夕方に常総学院履正社の試合を見た。その前の鳴門と盛岡大付属の11ー9の試合もものすごかったが、この対戦は、現在のあるいは今後の高校野球のあり方を問う一戦だった。

 両チームとも歴史と実績を伴う野球の有名校だ。私が素直に感じたのは履正社の選手たちの体形だった。どの選手もユニフォームがはじけそうなぐらいに、太ももと、大胸筋と上腕三頭筋が発達していた。それに比べて常総の選手は、案外華奢な体形をしていた。

 今時の高校球児は、環境に恵まれていて、このような体形を獲得することは難しくない。学校あるいはOBたちの寄付によって高額なトレーニングマシンが整う学校も多い。

 ところが結果は7-4で常総学院が勝った。名監督木内の後を継いだ佐々木力の采配に目を見張った。神出鬼没、長打の次のスクイズと、スキがない。このまま優勝へ突き進むのだろうか。