ＮＨＫのＥテレが好きだ。２チャンネルだが、物事の道理を映像やアニメで明快に示してくれる。２週間ほど前に、人間の内臓にカメラを入れて、消化器系を詳しく照会していた。食べ物が、口から入って肛門から出るまでのストーリーだ。食道、胃、十二指腸を通って小腸から大腸に至る９メートルの旅だ。
人間は、この消化器系のほかに、循環器系で「血液」と「リンパ液」がある。いづれも「管」で、人間を支えている。ヒトの体内は管だらけなのだ。
管といえば、かつて私が従事していた石油プラント。原料に、いくつもの触媒を加えて目的の製品を作る。当然、製品はできるが「うんこ」も出る。「うんこ」だって、世に貢献する成分もある。私がいたプラントでは、潤滑油を作る工程でできる「蝋」が、それだった。ＷＡＸと呼ばれたそいつは、今も化粧品など広範なジャンルで重宝されている。
