私が住むところは「落合」という地名が付いている。広川の本流と中村川が落ち合うところにあるので、この地名には素直に納得する。この地に暮らす人たちにも落合姓を名乗る人は多い。
1キロほど下流に「寺杣」がある。今は、さびれてしまったが、かつては津木地区の中心地で、合併前は津木村役場があり、広川町に合併後も、農協の支所や診療所や駐在所があって、津木の中心地だった。
さて「杣」から始めよう。広辞苑では「木材を切り出す山」という。次に「杣人(そまびと)」を引いたら「きこり」だという。
こんな田舎に不釣り合いな地名だが、かつて別の文献から「由良の興国寺を建造するときに、この地から用材を調達し、その事業に携わった人たちが、ここに住むことになった」というようなことを知った。
すなわち「寺の用材を調達する杣人が住んだ里」では、なかったか?が、私の解釈だ。おやすみなさい。