自己診断で生きてゆく

 二か月に一回の高血圧の通院日だった。過日、人間ドック学会が示した147−94の新基準に即して降圧剤の服用を止めていたことを正直に話した。院長は「あの説は一週間後に撤回されましたよ、医学的には根拠がうすいということで」とのコメントだったが「加齢による上昇も傾向としてあるでしょう。新基準ではクリアするので私は夏の間は服用をやめます。ちなみに薬は前回もらった2か月分がまるまる残っていますので」と言うと「最終的には患者さんの判断です」との返答で薬はもらわなかった。
 医学界と薬品会社が猛反対をしたと週刊誌の見出しにあった。結局自分の体は自分で守るしかないのだ。言う通りに飲み続けたらこれから20年以上飲み続けることになるのだがその費用はバカにならない。診察が終わったら、隣で神妙に二人の会話を聞いていた看護婦が「血圧記録帳」みたいなのをくれた。これで管理せよということか。
 母ちゃんは朝から寄合会の準備などで大忙し。今夜もプライベートリバーでほたる鑑賞会が開かれている。さっき「ほたるが飛んでるよ、撮りに来たら」とお誘いの電話があったがお風呂ができていたのでパスしてこれを書いている。