台風の雲間に一善

 昨日ピラカンサの伐採を約束したH家に雲間が出たので朝から出かけた。T氏はすでに家の前に椅子を出して待っていた。好都合だ。「さてどこから切りましょうか」と言うと「根元からバッサリ切ってくれ」と言うので、待ってましたとばかりに二の腕の太さになった主幹を5本ほど切ったら、交通の問題は雲散霧消した。
 枝があまりにも大きいので軽トラに積めるようにこなげて(ちいさくして)荷台に積み上げたら満杯になった。後に道路に残った赤い実も「片付けてくれ」というご要望にお応えしてチリトリと箒を借りて荷台の隅に拾い上げた。
 作業を終えて「じゃあ、これで」と帰る際に聞いた「おおきによ」(ありがとう)の一言が大汗の代償になった。数年前に妻を亡くし、朝早く帰りが遅いゴルフ場に勤務する息子と二人暮しの寂しい人なのだ。私が作業している間にも次々と話しかけてきたので適当に応えてあげた。

【すごいでしょ。こんだけ道路にぶら下がっていた】