世は変われども

 台風一過の涼風が吹いたのは朝の間だけ。気温と湿度がどんどん上がって10月の歴代記録に並んだとか追い越したとか、もうどうでもいいわ。あまりの暑さに、隣のおばさんが庭弄りしながら「ああ暑い、クソ暑い」と誰も聞いてないのに大声を出し、自販機に止まったトラックのおいやんが同じように「ほんまにあついなあ、ええかげんにせんかい!」と一人でほざいていた。
 そんなおかしな気候の中、午前中にナナを洗った。「週一で洗ってあげてください」ともらっていた薬用シャンプーが半分以上残っていた。さすがに高価なシャンプーは、毛への馴染みもいいしすすぎも簡単だ。
 昼食後に少し疲れてパソコン前での昼寝からさめたので車を洗った。明日朝関空に到着する息子T夫妻を迎えるためだ。
 午後3時にカワセミスポットに出かけた。風が強いので望遠が揺れる。そんな中、一羽が現れて近距離の姿を撮らせてくれた。
 テレビでは18歳の夢多き女子高生が殺害されたと報じている。事実はどうなんだろうと推測するが推測の域を出ない。田舎では眼の前に「事実」が展開される。それは「カエルを飲み込むヘビ」であったり「道路にひしゃげたヘビ」であったりする。あっ、ヘビばっかりでごめん。