みかんとりを始めたが

 取り残しているみかんもそろそろ限界がきた。午後に一人で取り始めたがいっこうに進まない。とりあえず一番手前の木に取りついたがほぼ5分の1がヒヨドリにつつかれている。みかん自体も乾燥が始まってみずみずしさを失いつつある。それにしても「おいしそうで取りたい」みかんのなんと少ないことか。そのうち頭にきて毎年同じように世話しても、いいみかんをならせない木を3本切り倒した。もう50年以上も頑張ってくれたのだからいいだろう。長い間お疲れさまでした、とノコギリの刃をを入れた。
 そうだ、これからはよい実だけをならす木だけに本数を減らして世話をすることにしよう。明日も天気がよさそうなので、畑の奥から順番にやりがいのない木を切ろう。8年前から引き継いだみかんも当初80本ほどあったがあれから20本ほどが枯れ今は60本ほどだろう。さらに明日以降には10本ほど切る予定だ。