また田舎にこもります

 朝5時過ぎから撮影場所に赴いた。ナナは喜んで草原でダッシュを繰り返した。そのうち昨夜もいたプロ風の夫婦が現れたのでひとこと話を交わした。「太陽の上る位置が日に日にずれてきて、今日は山の左斜面あたりに出るでしょう」と言った。
 次第に明けて来て冨士に光が射し始めた。かなり左からの光が、冨士を頭から徐々に白く塗っていく。

【頭にかすかに光が】

【ソフトクリームだ】

【そして白冨士になった】
 このあとすぐに太陽は冨士の稜線をはるかに左に外れた地平線にピョコンと現れた。ダイアモンド冨士を期待していた3人が顔を見合わせて「白冨士でしたね」と苦笑してお別れした。
 帰りも新東名を走った。あいかわらず車は少なかった。高速の時速表示はまだ点灯していない。100キロで走っているのにみんなスイスイ追い越していく。パトカーにも覆面にも出逢わなかった。まだ試運転なのかな。おかげでスイスイと帰って来た。湯浅で買い物をして家に着いたら3時だった。
 行きは670キロ、帰りは二日がかりで750キロを走った。まだまだいけるなあ。