夜空を眺めて

 日中はいくら暑くても、星が輝くころには涼しくなって、ベランダにマットを敷いて眺めると、実に美しい星のシャンデリアだ。

 今夜も、しばらく楽しませてもらおう。ところで、今の時期には午前3時ごろにならないと現れないが、オリオン座の左肩に位置する1等星のペテルギウスが、超新星爆発を起こして消滅してしまうという。

 すでに、この1年間で形が変形しているのが確認されている。大きさは太陽の1000倍で、地球から650光年の先にある。

 つまりは、爆発した光が地球に届くのは650年先になるので、すでに爆発している可能性もおおいにあるらしい。

 

 てなことを考えながら宇宙を見ていると、地球や人の存在の奇跡を痛感する。そこで暮らす人の一生のなんとちっぽけなことかと。

 でも、そのちっぽけな人生を万人が背負って精いっぱい生きている。奇跡の星地球に生命体が生まれていなければ、現在の苦悩も不安も危機感もなかったのだが。