えらい目に会った

 午前8時から新畑の草刈に出かけた。祖父の時代に前山の南斜面に開いた段々畑で、作物はさつま芋、みかん、そして今は何も無く根際に残るビシャコへと変遷した。15段ほどあるのだろうか。
 熱中症に注意しながら3時間で9段を済ませて11時前に切り上げようとしたその時、右の耳たぶに何やら昆虫がハッシと止まり間髪を入れず刺してきた。「痛あー」と思ったが、おそらくアシナガバチであろう。そのままモノラックのエンジンをかけて降下したが顔中の温度が上がっていくのが分かった。
 家にたどり着いてしばらく横になっていたが、麻酔をされたように唇がしびれて来て、やがて汗があふれ出てTシャツがベトベトになったのでフラフラしながらシャワーを浴びた。その後も横になって回復を待ったが、視力の異常を感じたり、下半身にじん麻疹が現れるのを体験しながら1時間ほどたってやっと正常に戻った。
 昔ならハチに刺されたくらいは何でもなかったが最近は大人が刺されてもニュースになる。人間が都会化したのか昆虫の毒素が強化したのかは分からないが、ちょっと油断があったのか最近のトレンドを体験した。