秋の風景

 朝から二人一犬で生石山(おいしやま)にすすきの撮影に向かった。有田川町の小川から、少し先の有原というところから上ったが、途中、五西月(さしき)や沼田の集落を初めて通って、その生活道がすばらしく狭くて、和歌山県の道路行政の遅々たるを見た。そもそも、こんな山上に民家があること自体が理解しがたいが、おそらく紀伊半島に多くある平家の落ち武者が落ち延びた、その末裔に違いない。
 自分は3年ほど前にバイクで上がったが、かあちゃんは中学生以来の生石山だった。この山は年一回の山焼きで有名で、カメラマンにとってはこの時季の一面のススキ原が魅力だ。
 広々とした生石高原をナナに引っ張られながら散策した。標高870mの三角点も制覇した。でもそのコンクリートの標柱よりも、3メートルほど離れた岩の方が絶対30センチは高かった。
 二人ともカメラを首にぶら下げて撮りまくった。とりあえず数を撮れ、だ。絞り優先やシャッター速度優先などの小ざかしいテクニックはそれからだ。かあちゃんも少し気合が入ってきたようだ。
生石山HP:http://www.kimino.jp/oishi/ (リンクの金さんの写真がすばらしい)

【山頂への道 Canon5D MarkⅡフルオート】

【石舞台で構える Canon5D MarkⅡフルオート】