練習課題に挑戦

 天気が良かったので前の三角地で水彩画講座最終回テキストにある「透明水彩でヨットを描く」に挑んだ。この練習課題には色々なテクニックが使われている。空全体に水を塗って乾かないうちに色を付ける「ぼかし」、マスケットインクでカモメを描いておき、その上に着色して乾いたらマスケットインクを専用の消しゴムで剥ぎ取って白地を出す方法、波間の飛沫は乾いてからカッターナイフの先で引っかく、などだ。水彩では基本的に白い絵の具は使わない。白を出したければ塗り残すかこれらの方法しかない。
 iPodでクラシックを聞きながら描いていると近所の友人のヨッサンがタバコを買いに来て「老後の生活をそのまんまやってるなあ」と評していった。「わしにゃあ絵心もないんで身体を動かすだけやが」とも言い残して去って行った。金属加工業を営む彼も、休日は趣味の山野開発と野菜作りに忙しいのだ。家の中からキャラブキを煮る甘い香りが漂ってきた。