たばこ販売を終了

 母が亡くなる前から、たばこの販売はもうやめてもいいかなと思っていた。そもそも、祖父の傳八が、昭和7年(1932年)に、落合区の奥地から分家して、落合橋のたもとに居住し始めて、商売を始めたときに遡る。

 

 私が小学校に入った頃の写真に、たばこの看板が写っているので、90年近く販売していたことになる。

 

 だから、昔のタバコの銘柄もたくさん覚えている。きざみタバコなら「ききょう」と「みのり」、紙巻きたばこなら「しんせい」「ゴールデンバット」「ハイライト」「ホープ」「朝日」「いこい」などだ。

 

 キセルもパイプも売っていた。ああ、懐かしい。でも、30代でタバコをやめてからは、決して健康には良くないので販売することに疑問を抱いていた。

 

 自動販売機なので、昔の「看板娘」は必要ないが、最近の紙幣や貨幣の更新によって、自販機を買い替える必要に迫られて、そもそも利益の出ないボランティア状態だったので英断した。