たかが鳥相手に大汗を

 野菜畑の鳥対策についてはすでに書いた。ところが、天空を張ったあとで、金網から入って来たヒヨドリとスズメを母ちゃんは目撃した。やつらは、何の戸惑いもなく、西側の金網の6センチほどの網目から出て行ったということだ。

 

 6センチ四方の網の目から、飛び出る鳥はその瞬間には羽を閉じているのだろうが、素晴らしい知恵だ。

 

 今日、それではいけないと金網の部分にも1センチ枡のネットを張るために畑に行ったら、東側に4カ所ほど、すでに張った鳥網を破いて逃げた跡があった。

 

 昔は「鳥目」というと、人間が夕方には視力が低下するという差別的表現だったが、とんでもない。彼らは、上空から小動物を捕獲するための驚異的な視力をもっていたのだ。

 70歳近いおっさんが「たかが鳥に分かるもんか」と手を抜いたら、たちまち見透かされて侵入されるのだ。大汗かいて張り終えたら、12時のチャイムがなった。