母の米寿を祝うが・・・

 今朝も「今日は何日なあ?」と、7時過ぎにリビングに出てきた。毎朝起きたら、まずこれを見よと、大きなデジタル時計を置いているが、見ようともせずにこれの繰り返しだ。

 昨夜「明日は、ばあちゃんの誕生日で88歳の米寿になるので、今夜は87歳の最後の日やで」と言ったら、その時は納得したが1分も持たない。

 今日もみかん取りに行った母ちゃんが、帰り際に好物のまぐろの刺身を買ってきてくれて夕食になった。「おいしいよ。いつまでもすまんなあ」と食べてくれたが、数分後には忘れてしまう。

 弟の妻の母から、日付指定で贈り物が届いた。続いて、私の娘夫婦から「お歳暮」と銘打って珍味が届いたが、母の米寿を祝ってくれたに違いないのだ。


 みんな、ありがとうね。当人が認知していないのだが、それが、日本語として明らかにおかしい「認知症」という病名なのだ。