いちょうの葉

 夕方に小学生の帰校に出会った。そのうちの一人がバイバイと手を振ってくれた。昨日の授業で初めて出会った2年生のAさんだった。すれ違いざまに彼女は、袋に取ったイチョウの葉を、これ見よがしに見せてくれた。

 昨日、O先生が最初に教えたイチョウの生態を、早くも感じ取って、落ち葉を持ち帰ろうとしているのだ。教育とは、かくあるべきだと痛感した。