火種を絶やせ

 少し寒いが晴れの一日、早くも2月に入った。読売新聞のコラム「編集手帳」に、今日は沢村栄治の生誕100年の日だと書いてある。弱冠17歳の時に迎えたベーブ・ルースのいる大リーグ選抜を”懸河ドロップ”でなで斬りにした。プロ野球創設とともに巨人軍で活躍するも、戦火の下で応召して27歳で戦死、活躍は5年に過ぎない、とある。
 現在は”先発完投”型の投手の栄誉の賞に名を留めるばかりとなったが、詩人のサトウ・ハチローは<戦争は、あなたを失くしたことだけでも罪悪である>との1行を残している。

 読売のコラムニストには申し訳ないが、ほぼ、そっくり頂いた。歴史は繰り返す今、その火種となりかねないトランプを、安倍投手に真っ向から豪速球で三振に仕留めてもらいたい心境である。