100年前の暮らしができるか

 連日の大地震で九州が壊れそうだ。家、山が崩れ、橋が飛び、高速道路も新幹線も飛行機も不通になってしまった。
 「ある日、突然にこういうことが起きるんだ」ということを目の当たりにした。例えば我が家が壊れて、水道、電気、ガスが途絶え、食料も数日分しかないとなったら、何をどうすればいいのか、真剣に考えねばならない。
 風呂もトイレも使えないとなると、いきなり100年前の暮らしに舞い戻る。例えば燃料のマキが調達できたとしても窯と湯船がない。発電機を買っていて炊飯器が使えたとしても、谷水を煮沸する必要がある。いや、その谷水も濁って使えないかもしれない。
 とにもかくにも、昆虫が6本の手足をもぎ取られたような状態になるのだ。いやはや、被災者の方々の困惑ぶりが痛いほど分かる。さらに、今夜、激しい風雨が通過するという。何とも慰めの言葉も浮かばない。
 夕方5時から、明日のおだいっさんの餅つきをした。今年は11人で担当したが、60㎏の餅米を3台の蒸し器と2台の餅つき機でついて、順調に作業は進んで20時には完了した。明日の天気がちょっと心配だが、こればかりは神に任すしかない。