一路(いちろ)

 浅田次郎著の「一路」上巻を読み終えた。江戸も末期、黒船の到来する頃、現在の岐阜県南部の小藩の参勤交代を初めて仕切る小野寺一路の物語だ。すでにNHKBSで放送されていて、明日14日(金)は第3話が放映される。原作のイメージと配役には若干いぶかしいところはあるが実に面白い作品だ。
 浅田次郎には「鉄道員(ぽっぽや)」でのどんでん返しで度肝を抜かれ「マンチュリアンレポート」で太平洋戦争という導火線に火を点けた関東軍の謀略史実を知った。
 孫たちが帰った前のサロンでパラソルを開いて日陰を作り読んでいたが、異常な湿度で家のパソ部屋のエアコンには出たり入ったりした。
 今夜はペルセウス流星群が天体ショーを披露してくれるというが、今8時半は曇っていて星が見えていない。それでもベランダに寝転んで「その時」を待つとしよう。
【今日の言葉】
ふりむくな、ふりむくな、うしろには夢がない。(寺山修司